第2回;The Bard(吟遊詩人) [本日の1枚]
もし、好きな作曲家は、と問われれば、シベリウスは間違いなくベスト5に入る。
そのシベリウスの管弦楽曲の中で最も好きな曲を1曲、となればこの交響詩<吟遊詩人>になろうか。
曲は第4交響曲と同時期に書かれた、所謂シベリウス暗黒時代の産物。演奏時間にして8分ほどの長さで、名曲数多の彼の作品にあってはかなり地味でかつ知名度も低いが、交響詩という自由な形式の中で展開される哀感を帯びた幻想の世界は他では求め難い。
CD時代になって録音もそれなりの数があり、選択となると大いに迷うところだが、私が最も気に入っているのは今回紹介するヤルヴィ指揮の旧盤。他の演奏もそれぞれ魅力的で、例えばヤルヴィ自身の再録音(DG)は更に奥深い世界を想わせるものの、この演奏に比してややテンポ(これが重要)が速いのが少し難であることや、ハープと管弦楽のバランスといった録音面を含め、聴いてのわかりやすさといったものが感じられることからこの盤を上位に置く。
尚、この盤には<春の歌>、<叙情的ワルツ>といったどちらかというと珍しい曲が多く併録されており、一般受けはしない(売れない)内容かもしれないが、聴いてみるとなかなかの作品群であり、元々彼の作品中メジャーとは言い難い<吟遊詩人>を聴き求めるにあたってはむしろ自然とさえ言えるかもしれない。
(・_・D フムフム・・・((φ( ̄Д ̄ )ホォホォ
クラッシック恐るべし・・・
CDの音源は確かにレーベル等で違いますよね~
CD=音が良いって言うのは間違えだとつくづく思います・・・
作者側の意向を反映できるレコーディング、マスタリング環境が欲しいですね。
せっかくの芸術性の高さを儲け主義的な考えて陳腐な音にしないで欲しいですね
by 師匠?? (2007-08-25 15:01)