第8回;驚嘆の一手 [将棋次の一手]
またまた同じ標題かよ、という感じが続きます。第何回目かでご判断ください(‐◎_◎)ノ。
今回はこれ。最新の将棋と記憶に新しい方も多いかも。先手の次の一手は?
これは2008年9月17日に行なわれた王座戦5番勝負第2局木村八段-羽生王座の将棋です。
ぱっと見た感じでは後手玉も端に追いやられているとはいえ先手玉は裸であり、後手の勝ちの局面に見えますが・・・
次の一手は▲3一角(!)
ただ捨てではありませんか。
でも何の悪あがきだとばかりに△同銀(△同金も同じ)と取ってしまうと▲1二龍で後手玉は詰んでしまうのです。従って▲3一角には2二に間駒をするしかないのですが、▲3六桂と打ってみるとこれは先手の勝ちでしょうか?
実戦では▲3一角ではなく▲6八角と王手をし、対して△5七銀以下熱戦が続きました。この後再び先手の駒台に2枚の角が乗り、再び▲3一角が決定打になる場面が訪れましたが、残念ながら実現しませんでした。
▲3一角は谷川九段が発見なさいました。いやー、高速の寄せ、恐るべしですね。マジで。
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