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第3回;感心した一手 [将棋次の一手]

いやー、仕事は疲れますな。
今回は標題が少し変わりましたぜ。
          
昨日(と言っても昔だが)の興奮冷めやらず、更に続きでございます。昨日の解答図▲9五桂から△8七香成▲同金△同香成▲同玉△7四金と進んで本日の図に至ります。羽生竜王の二枚の香が炸裂、先手陣をばらしたあとの△8四金は、次の△7四金▲同歩△6九角(または△4九角)の筋も見せながら、あたかも重戦車が辺りを蹴散らしながら先手玉に迫って来るかのような勢いです。
もはやここまでか、と思いながら見ていたのですが、ここでなるほどと感心する一手がありました。因みに私はその手を言われるまで全然気づきませんでしたよ。

さて、既に崩壊いているようにも見える先手陣、果たして手はあるのでしょうか・・・
と思われていたところ控室で有吉九段が素晴らしい手を発見し、披露なさいました。

その一手とは▲5八銀(図)!!

          
後手の狙い筋である△6九角と△4九角の筋を一手で防いでいることはお分かりでしょう。対して△4七銀と駒を使って追撃するのは、▲同銀△7四金▲同歩△6九角に▲8六玉△4七角成▲1八飛となった形が先手玉が広く後手が大変です。羽生竜王もここでこの手を指されるのが嫌だったと局後に言ったそうです。
実戦では阿部七段は▲9二歩△7一飛▲7八香という順を指し、▲5八銀は幻の一手となってしまいましたが、この後も見応えのある熱戦が展開されました(結果は後手勝ち)。
将棋の深さを思い知った1局でした。


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