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第6回;現代の祈り [本日の1枚]

久々の本カテゴリ復帰である。これまでとはなるべく違う作曲家を、しかも極力鋭意な選択を、とかいろいろ考えているうちに時だけが経過した。

Schnittke: Requiem; Górecki: Miserere

Schnittke: Requiem; Górecki: Miserere

  • アーティスト: Anders Kotz,Henryk Gorecki,Alfred Schnittke,Tonu Kaljuste,Magnus Bengtson,Swedish Radio Choir,Stefan Therstam,Bo Soderberg,Frederik Björlin,Johnny Ronnlund,Rolf Thunander,Eric Skarby,Annika Eliasson-Frick,Helena Olsson,Susanne Carlstrom,Johan Christensson,Jonas Lindeborg,Mikael Oskarsson
  • 出版社/メーカー: Caprice
  • 発売日: 1995/12/18
  • メディア: CD

シュニトケ;レクイエム/グレツキ;ミゼレーレ

トヌ・カリュステ指揮 スウェーデン放送合唱団他 
(瑞典カプリース CAP21515)

シュニトケのレクイエム(1974-75)とグレツキのミゼレーレ(1981)という一見したところ珍しいカップリングである。出身国等は異なる2人の作曲家の異なる作品であるが、聴いてみるとまったく違和感ないどころか、寧ろ自然とさえいいたい相性の良さで収まっている。

シュニトケの作品には所々に現代作曲家ならではの曲想が現れたりもするが、どちらの曲も宗教的雰囲気や敬虔なる祈りの精神はしっかりと宿されていて、レクイエムとミゼレーレという作品に対する聴き手の期待を裏切ることはない。

そしてこのディスクの価値を決定的なものしているのがカリュステ指揮のスウェーデン放送合唱団他による演奏。シュニトケにおいては部分的にややすっきりし過ぎているという意見もあろうが、他と聞き比べても聞き劣りすることはないばかりか、意外なこの両曲のカップリングが作品・演奏(・録音)それぞれの価値を高めているとさえ感じる。

レクイエムの入祭唱における静謐。

ミゼレーレの最終約2分半。静寂の中の緊張。私の語彙力ではもはや表現不可能。


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