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第10回;清澄な音楽 [本日の1枚]

第10回はアルヴォ・ペルト(1935~)を。ティンティナブリ(鈴鳴り)様式と言われる独特の手法で知られる作曲家である。 

この作曲家も現代作曲家としては例外的に祈り・精神的・エモーショナルな共感を呼ぶ作品を書いていて、私としても最も好きな作曲家のひとりとなっている。

第一弾はどの作品を採り上げようか迷ったが一応年明けということもあり、最も万人受けしそうなものを。

Arvo Part: Te Deum / Kaljuste, Estonian Philharmonic Chamber Choir

Arvo Part: Te Deum / Kaljuste, Estonian Philharmonic Chamber Choir

  • アーティスト: Arvo Part,Tallinn Chamber Orchestra
  • 出版社/メーカー: ECM
  • 発売日: 1999/11/16
  • メディア: CD

 

 

ペルト;テ・デウム/マニフィカト/ベルリン・ミサ
トヌ・カリュステ指揮エストニア・フィルハーモニー室内管弦楽団・合唱団 他

テ・デウムとベルリン・ミサという、彼としては比較的大規模な方の作品をメインとした作品集。

もし何の知識もなしにこれらの作品を聴いた場合、これらの作品が現代作曲家によるものと思う人は殆どいないのではないだろうか。
響きはバッハのカンタータのように清澄で、寧ろバロック時代の作品と思われても不思議ではなく、非常に聴きやすい。
曲そのものからも宗教的な雰囲気というか、祈りが感じられる。

誰一人としてこれらの作品に対して抵抗を覚えることはないのではなかろうか。

演奏はカリュステ指揮のエストニアの団体によるものでバランスといい、テンポといい申し分ない。
レーベルはECMで、このレーベル独特の冷たく透き通ったような冴えた録音も万全。

これらの曲の決定盤といって差し支えの無い完成度を備えた名盤である。


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